世代とオーディオ(OTOTEN 2019・その9)
オーディオの世界に若い人を──、
ということがテーマとなると、老害について言う人がいる。
それから、若い人をOTOTENに来てもらおうと考えるのとともに、
若い人が集まるところに、なんらかの行動をおこすべきでは──、
そういったことが目に留る。
コミケ(コミックマーケット)にブースを出してみるというのも、
やってみておもしろいのかもしれない。
日本オーディオ協会に若い人を入れるべき、という意見も、
そうかもしれない、と思いつつも、
本音をいえば、総入れ替えでなければ、何も変らない──、
そう思っている。
私の世代も含めて、いまの50代より上の世代がみなくたばって、
オーディオ業界が総入れ替えされれば、若い人たちがどっと押し寄せてくるような気がする。
みな若かった、と書いた。
その人たちがみな老いてきている。
オーディオ業界が老いてきている。
新陳代謝を期待しても、そう簡単にはおこらないだろう。
けれど、そうなってしまうと、断絶が生じよう。
いまでも、断絶を感じてしまう。
そんなこと、ずっと以前にいわれてきたことでしょう──、
それをさも新発見したかのように、書いたり喋ったりする人たちが少なからずいる。
何度同じことをくり返すのか。
少しは、昔をふり返ろうよ、といいたくもなる。
いまでもそうなのだから、総入れ替えがおこったなら、
もっと大きな断絶が生じるのかもしれない。