Date: 3月 6th, 2011
Cate: オーディオ評論
Tags:

オーディオ評論家の「役割」、そして「役目」(その21)

ステレオサウンドは幸運だったといえる。
井上卓也、岩崎千明、上杉佳郎、岡俊雄、菅野沖彦、瀬川冬樹、長島達夫、山中敬三、といった方々が、
創刊号から、もくしは創刊まもない号から参加されている。

これだけの才能がぶつかり合ってきたのが、ステレオサウンドの歴史のなかで、もっともよいところである。
ステレオサウンドが登場したころは、オーディオ評論というものが確立されている時代ではなかった。
ステレオサウンドの場(ときにはその裏側)で、才能のぶつかり合いがあり、「価値を有する意見」が生れてきて、
ステレオサウンドの誌面・テスト方法も変っていった。

ステレオサウンドの試聴は、いまみれば、まったく問題がなかったわけではない。
試聴方法は、つねに変化してきた。一度として,まったく同じ方法での試聴はなかったはずだ。

だから「熱かった」といえると思っているし、いまはどうだろう……とも当然思う。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]