Hi-Resについて(ユニバーサルミュージックのMQA)
ユニバーサルミュージックのMQA配信が、e-onkyoで始まっている。
ドイツ・グラモフォン、デッカの音源を中心に約1100タイトル。
まったく興味がわかないタイトルもある。少なくはない。
けれど全タイトルに目を通すと、嬉しくなってくる。
フルトヴェングラーもあった。
エーリッヒ・クライバーの「フィガロの結婚」もあったし、
カラヤンの「ニーベルングの指環」もあるし、
ひとつひとつ挙げていくのが面倒なくらいのタイトルがある。
なかでもひときわ嬉しかったのはパヴァロッティがMQAで聴けるようになったことだ。
「パヴァロッティ~ザ・グレイテスト・ヒッツ24」がある。
このアルバムでは、「オ・ソレ・ミオ」が聴ける。
「オ・ソレ・ミオ」はナポリ民謡である。
高尚な文学的な歌詞を歌っているわけではない。
なのに「オ・ソレ・ミオ」をパヴァロッティが歌っているのを初めてきいた時、
もう30年以上前、20代のころだった、聴いていてこみあげてくるものがあった。
なぜだか涙が出てきた。
「オ・ソレ・ミオ」で涙なのか?
と思わないわけではなかったが、
パヴァロッティによって歌われることで、
それはいままで耳にしたことのある「オ・ソレ・ミオ」とは違っていた。
パヴァロッティの「オ・ソレ・ミオ」をMQAで聴ける。
いちばん聴きたかった方式(音)で聴ける。