新製品(マッキントッシュ MC2152)
MTI100のことを知りたくてマッキントッシュのサイトを見ていたら、
70周年記念モデルとして、MC2152が出ていることを知った。
MC2152のことも、今日現在エレクトリのウェブサイトには何の情報もない。
MC2152は150W+150Wの出力の管球式パワーアンプである。
出力管はKT88、パラレルプッシュプルで使うことで、MC275の倍の出力を得ている。
“Striking new design with carbon fiber side panels”
MC2152のページには、そうある。
印象的な新しいデザイン──、
確かにマッキントッシュの管球式パワーアンプとしては、
いままでにはないスタイルであるし、
あまりいい意味ではなくて、印象的ともいえる。
真空管、トランスの配置はMC275とは違う。
詳しいことはマッキントッシュのウェブサイトをみてほしい。
真空管、トランスのレイアウト変更にあわせてだろうが、
ベースとなるシャーシーの形状も変更されている。
真横からみれば、フロント側もリア側も斜めにカットされ、
全体としては台形のシャーシーであり、この箇所にはカーボンが使われている。
写真でみるかぎり、重みを感じさせないようにしているのだろうか──、
と思ってしまう。
管球式であっても、フロントパネル付きの従来からのモデルは、
マッキントッシュらしい重量感を見る者に与えてくれていたが、
MC2152からは、いまのところ感じとれない。
それが悪いとは、いまのところなんともいえない。
音を聴いてみれば、納得できるのだろうか。
マッキントッシュも変っていくのか、というよりも、
摸作しているのか……、と感じている。