Date: 10月 18th, 2018
Cate: ディスク/ブック
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AXIS THE COVER STORIES──interviews with 115 designers

11月1日に、AXIS THE COVER STORIES──interviews with 115 designersが出る。

デザイン誌AXISの表紙を飾ったデザイナーのインタヴュー記事を、
20年分まとめたものである。

2002年7月1日に発売になったAXISの表紙は、川崎先生だった。
三日後が、菅野先生と川崎先生の対談だった。

AXIS THE COVER STORIES──interviews with 115 designersにも、
川崎先生のインタヴュー記事は載っている。

川崎先生が表紙のAXISは、発売日に買った。
そして対談の場にもっていき、川崎先生にサインしてもらった。

AXISには、その十年くらい前、
MY VIEW OF DESIGNというインタヴュー記事に菅野先生が登場されている。

こんなことを語られている。
     *
菅野 各国の状況はまちまちでしょうが、音楽の楽しみというのは非常に個人的なものですし、個々によってかなり複雑な要素が影響してくるものです。ジェネレーションによっても異なる上に地方性もありますし、傾向の差異として一つの言葉にまとめてしまうことはかなり危険なことだと思いますね。ですからここでは音楽との接し万についてを話しましょう。私は音楽を聴くということは演奏者や作曲家と対話するということになるのではないかと思っています。つまりその人間とお喋りをする、その人聞から様々なことを教わるということです。演奏ということはその人物のしぐさの微妙な部分やちょっとした癖のかたまりとして存在するわけですから、個性的な演奏であるほど人間的なものであり、そうした人間性の強く表われている演奏はやはりいいものです。最近は電子回路にデータをインプットして正確無比な演奏を行なうという音楽も開発されていますね。私も仕事でテクノロジカルな楽器やコンピュータ・ミュージックに関する取材を受けることもあります。「正確な電子音楽にはあまり興味がない」と言うと皆さんに驚かれてしまうのですが、やはり音楽は人間が介在している部分がおもしろさではないでしょうか。私は音楽とは元来、神や自然などのギフトとして存在しているものだと思っています。それらの神技を、神の子である人間が今、行なっているわけですよね。さらに人の知恵によつて録音したり再生しようとすることがオーディオによる試みであるわけですから、人間の知恵が神技にどこまで迫れるかというところは興味深いものではありますけれど。
     *
だからこその肉体のある音、肉体の感じられる音なのだろう。

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