オーディオの楽しみ方(つくる・その31)
アルテックのホーンを見て気づくのは、
811B、511B、これらのホーンは開口部の周囲にバッフルに取り付けるための縁がある。
811、511と同じセクトラルホーンでも、311-60、311-90には、縁はない。
かわりに、というか、311にはデッドニングが施してある。
もっとも1978年に発売になった511Eは、アクアプラスによるデッドニングが施されている。
とはいえアルテックのホーンには、ホーンの形状ではなく、
デッドニングが施されているモノとそうでないモノとがあり、
デッドニングが施されていないホーンは、バッフルに取り付けることが前提となっていると見るべきだ。
ホーンをどう置くか。
エンクロージュアに上に置くにしても、直接置くのか、天板とホーンとのあいだになにかを挿むのか。
音は、とうぜん変ってくる。
どういうふうに置くのがいいのか。
それは実際に音を聴いて判断するわけだが、
セッティングにおいて、常に時間の余裕があるとはかぎらない。
自宅で、自分のための音であるならば、そんなことは関係なくても、
audio wednesdayのようなことをやっていると、時間の余裕はなく、
てきぱきとやっていくしかない。
そういう場合、ホーンの置き方のチェックをどうするか、といえば、
置いた状態でホーンの開口部の縁を指で弾く。
金属音がするわけだが、その音と余韻の長さが、
天板に直接置いた場合、何かを挿んだ場合、
挿んだものの種類によっても変化してくる。
こういうことによって判断する場合も、時としてある。
そのくらいホーンの鳴きは、セッティングによって変化するわけだ。
特にデッドニングなしの金属ホーンは、顕著に違いが出る。
アルテックの811、511はバッフルに取り付けて、というのが、昔からの常識であり、
実際にバッフルがあるとないとでは、ホーンの鳴きがが変る。