Date: 6月 18th, 2018
Cate: 複雑な幼稚性
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「複雑な幼稚性」が生む「物分りのいい人」(その14)

今回の件で、私がいちばんの問題と考えるのは、
ステレオサウンドの染谷編集長が《これからこのようなことがないように対策します》と、
謝罪したことだ。

「対策」という言葉を、染谷編集長はほんとうに使ったのか。
ほんとうに「対策」といったのであれば、
染谷編集長はステレオサウンドというオーディオ雑誌を、
とりかえしのつかない状況に追い込もうとしているのか。

avcat氏のツイートには、確かに「対策」とあるし、
染谷編集長がavcat氏のツイートに対して、なんらかのアクションをしているわけでもない。
ということは、確かに「対策」なのだろう。

染谷編集長は、どう対策するのか。
今回と同じことが、もう一度あったとしよう。

柳沢功力氏が、ナイーヴな読み手にとってはネガティヴな意見と捉えそうなことを、
原稿に書かれていた。

その時、染谷編集長は、柳沢功力氏に、この部分を書き直してください、と突き返すのか。
柳沢功力氏が「そうだね」といって書き直してくれるとは限らない。

私はむしろ、反対ではないか、と思う。
そうなったら、染谷編集長の判断で無断で書き直すのか。

「対策」とはそういうことを指すのか。
それとも抜本的な対策として、柳沢功力氏に依頼しない、という手もある。

染谷編集長は、そんなつもりで「対策」といったわけではない──、
そういうかもしれない。
けれど「対策」とは、そういうことである。

そしてこれは柳沢功力氏だけの問題ではなく、
他の筆者にとっても、非常に大きな問題だということに気づいているのか。

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