オーディオにおけるジャーナリズム(デジタルデータの流用・その4)
いまではカタログも広告も、パソコンで制作されるのだから、
紙の状態で保管しておく必要はなく、デジタルデータのまま保存しておけばよく、
保管場所の問題も発生しないのだから、どのメーカーも輸入商社も持っていることだろう。
でも、それはいつごろからなのか。
早いところでは2000年前後からかもしれないし、
遅いところは数年遅れてなのかもしれない。
どちらにしろ、それ以前のカタログ、広告に関しては、
実際のカタログや広告をスキャンしてデジタルデータにしないかぎり、
紙のままでの保管となり、それを見たい人がいても叶わないだろうし、
保管されたままでは資料としての価値も、ほとんどない。
パソコンで制作される以前のカタログや広告のデジタルデータ化は、
個人がやることなのだろうか。
メーカーや輸入商社、もしくはオーディオ協会などの団体が旗振り役を買って出て、
オーディオ業界に従事している人たちがやることではないのか。
お金にならないことは、どうもやりそうにない。
誰もやらないから、結局個人がやるしかない。
カタログ、広告の資料価値に気づいた人が、やるしかない。
カタログを公開されているHideさん、広告を公開している私にしても、
つまりはそういうおもいでやっている。
Hideさんがどういう方なのかまったく知らないが、そうだと思っている。
目の前の利益しか見ていていのか(見えていないのか)と、
オーディオ雑誌の編集者、その出版社に悪態をつきたくなる気持がないわけではない。
それでいて、平気で無断流用する。
本来ならば、その広告が載っているオーディオ雑誌のバックナンバーを探し購入して、
スキャン、レタッチ作業などを編集部でやっての雑誌掲載のところを、
ひとことのことわりもなしに、バレないと思ってやっている(としか思えない)。