ネットワークの試み(その1)
3月のaudio wednesdayのテーマであった「ネットワークの試み」。
3月はアルテックのドライバーのダイアフラムの交換、
4月はアンプのトラブルで二回連続で先延ばしになってしまった。
5月2日のaudio wednesdayでやっとの「ネットワークの試み」。
フルレンジのスピーカー以外、
どんなスピーカーであれ、マルチウェイならばディヴァイディングネットワークが必要となる。
スピーカー側にあるLC型ネットワークもあれば、
マルチアンプでのネットワークもある。
スピーカー自作のおもしろさは、ネットワークにある、といっても過言ではない。
もちろんユニットの選定、エンクロージュアの製作などもそうだけれども、
ある程度ユニットが決り、エンクロージュアが完成したあと、
時間をじっくりとかけて調整していくのはネットワークである。
クロスオーバー周波数をどのあたりに設定するのか、
スロープ特性はどうするのか、
ネットワークの方式は、
パーツの選択、その配置と取付方法……等々、
ちょっとした変更で、そうとうに音が変化することだってある。
そのネットワークだが、たいていの場合、並列型といわれる方式が使われる。
メーカー製のスピーカーシステムでも、直列型ネットワークを採用しているのはわずかだし、
スピーカーの自作記事、スピーカーの教科書的書籍でも、
直列型に関しては、取り上げられていないか、簡単な紹介程度であったりする。
並列型と直列型の回路図を見ると、並列型の方がよさそうに思える。
直列型は、その名のとおり、ユニットを直列に接続する。
高校のときに、直列型ネットワークがあるのを知った。
けれどユニットを直列接続している図を見て、
いい音がしそうには思えなかった。