Date: 4月 24th, 2018
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(ダストカバーのこと・その22)

そこにあったハンガーは、たしかにハンガーなのだけれど、
いわゆるハンガーではなかった。

いろいろなモノがデザインされていることは、
まだ若造だった私でもわかっていたけれど、
ハンガーがこんなに美しくデザインされるなんて──、
想像をはるかに超えていた。

買おうと思えば変える値段だった、と記憶している。
でも買わなかった。

いつか、この美しいハンガーが似合うような環境を実現したら……、
そんなことを思って、買わなかった。
(もっとも、オーディオを最優先していたことも理由なのだけれど)

後になって、その時買っておかなかったことを後悔する。
後悔したときに、そのハンガーをデザインしたのが、誰なのかを知った。

倉俣史朗氏のデザインだった。
その店は、倉俣史朗氏のデザインしたモノばかりがあった(はずだ)。

そのころは倉俣史朗氏の名前も知らなかった。
知らなくても関係なかった。

あれだけ美しいハンガーを見たのは、それ以降ない。
そしてアクリルは、こんなにも美しく仕上がるのか、と感嘆した。

これを書くにあたって、Googleで「倉俣史朗 ハンガー」で検索しても、
私の記憶にあるハンガーは出てこない。
記憶違いなのか……、とも思うけれど、あれだけインパクトのあるハンガーのことを、
その材質のことを勘違いしているとも思えない。

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