聴感上のS/N比と聴感上のfレンジ(その8)
大事なことだから、(その5)で書いたことをもういちど書いておく。
スピーカーユニットにCR方法を施すことで、聴感上のfレンジがのびたように聴こえるため、
そう書いているが、正しくはCR方法を施す前は、
なんらかの要因によって聴感上のS/N比が悪くなっており、
そのため聴感上のfレンジが狭く聴こえる、ということだ。
どっちでも同じことじゃないか、と考えないでほしい。
このことは聴感上のダイナミックレンジに関しても同じだ。
聴感上のS/N比がよくなると、
聴感上のダイナミックレンジが拡がるように聴こえる。
だから同じボリュウム位置でも、音量が増したようにも感じられる。
確かに聴感上のS/N比がよくなると、聴感上のダイナミックレンジが増す。
それでも正しくは、聴感上のS/N比が悪くなると、聴感上のダイナミックレンジが狭く聴こえる。
そのため音量が少し下がったようにも聴こえる。
ここでも、どっちでも同じじゃないか、と考えないでほしい。