音のマエストロ「菅野沖彦の世界」に行ってきて……(その3)
昨晩、杉並区の中央図書館のK様からメールをいただいた。
(その1)と(その2)で指摘した試聴コーナーについて、書かれてあった。
展示コーナーに職員を除虫させるわけにはいかないため、
オーディオにあまり関心のない人、機械操作になれていない人でも簡単に操作できること、
CDの盗難防止を配慮しての、ラジカセとヘッドフォンという選択ということだ。
このふたつの理由もあってのことだとは思っていた。
でもCD盗難に関しては、パソコンにリッピングして……、という手もあるのに、と思ってもいた。
今回の展示は図書館という公共の場でのものである。
著作権に触れるようなことはできない、とのことだった。
(その1)で、ステレオサウンドは協力しなかったのか、と書いたが、
決してそういうことはなかった、とのことである。
中央図書館にいかれた方は、少しがっかりされたかと思う。
けれど、今回の展示会を企画されたKさんは、オーディオマニアである。
マッキントッシュのスピーカーシステムに、マッキントッシュのアンプで鳴らされている。
菅野先生を尊敬されている。
そういう人がやっている企画である。
図書館という公共の場で、
しかも音を出すことが困難な場での苦労はあるのはわかっている。
特別展示「菅野沖彦の世界」は1月20日まである。
あと一ヵ月以上ある。
展示物もヴァージョンアップしていく、とのこと。
だから、すでに行ってがっかりした人も、もう一度足を運んでほしい、と思う。
今日(12日)発売のステレオサウンドに告知されているそうだが、
現在オーディオ・ラボのSACDを出しているオクタヴィア・レコードの江崎友淑氏による
「菅野録音の真髄」という講演も予定されている。
杉並区のウェブサイトには15日に告知される。