Date: 10月 2nd, 2017
Cate: 107, KEF
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KEFがやって来た(その19)

1970年代にはウイングと呼ばれるサブバッフルを装着した、
もしくはオプションとして用意していたスピーカーシステムがあった。
アルテックのA7にもウイング付のモデルがあった。

音場感の再現には、スピーカーのバッフルの横幅は狭い方が有利だ、と、
1980年代からいわれている。
たしかにそうかもしれないが、
平面バッフルの音、昔あったフロントバッフルの面積の広いスピーカーシステムの音、
朗々と鳴ってくれる良さがある。

Model 107にサブバッフル(ウイング)をつけるとしたら、
いわゆる両サイドに垂直にバッフルをたてるのではなく、
トールボーイのエンクロージュアの上部と同じ高さに水平に用意することになる。

大きめのテーブルの天板を利用するのが、実際的である。
テーブルの天板左右に、四角い孔を開ける。
サイズは107のエンクロージュアの横幅と奥行きと同寸法の孔である。

テーブルの高さは、107のエンクロージュアの高さと同じにする。
約80cmほどである。
テーブルの高さとしてもいい具合である。

テーブルの天板がそのままサブバッフル(ウイング)となるかっこうだ。
視覚的にはウーファーのエンクロージュアは隠れることになる。

その前にあるのは、HEAD ASSEMBLYだけ、となる。
何も知らない人がみたら、
テーブルの両端にダルマみたいな小型スピーカーがあるくらいの認識だろう。

けれど鳴ってくる音は、本格的な音である。
Model 107をバイロイト祝祭劇場的に重ねてみていくと、
この使い方のほうが、よりバイロイト的に思えてくる。

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