VUメーターのこと(その18)
テクニクス・ブランド復活で登場したパワーアンプSE-R1は、
テクニクスのパワーアンプらしく大型のメーターをそなえていた。
テクニクスのパワーアンプのメーターは、
SE9600、SE10000のころは、小型のメーターが、ふたつ取り付けられていた。
それがSE-A1で、ひとつの大型メーターに、針がふたつある方式へと変更になった。
二連針メーターの採用である。
その後のSE-A3、SE-A5も、この二連針メーターを採用していたし、
SE-R1も二連針である。
復活後のテクニクスは、この二連針メーターをプリメインアンプにも採用した。
SU-C700、SU-G700がそうである。
テクニクスのプリメインアンプに、それまではメーターはなかった、といえる。
まったくなかったわけではない。
SU7300、SU7600といったエントリーモデルにはメーターがついていたが、
そのくらいである。ほとんどのプリメインアンプにメーターはなかった。
復活後のテクニクスは、プリメインアンプにもメーターを採用した。
でも、このメーターの採用は成功といえるのだろうか、と思う。
メーターの位置が、フロントパネルの下側にある。
パワーアンプの上に、薄型コントロールアンプを置いたようなデザインを意図してなのだろうか。
何度見ても違和感をおぼえる。
なぜ、メーターが下にあるのか、とその度に思うし、その理由を考える。
メーターをもつパワーアンプの上にコントロールアンプが置かれている写真は、
これまでに数えきれないほど見ているが、特に違和感はなかった。
にも関わらずテクニクスのプリメインアンプには、違和感がある。
見慣れれば印象も変ってくるのか……、と思いもしたが、
いまもって印象は変っていない。