川崎和男氏のこと(その3)
その日の午後は、草月ホールにいた。
時間が来た。川崎先生がステージが登場され、
スクリーンには、カウントダウンの数字が映し出される。ここからして、カッコいい。
東芝時代の話から始まった。
「ずっと心にあったこと」でも書いているが、SZ1000が映し出されたとき、
「この人だったのか」と思っていた。
話は続いていく。途中で、Mac特有のSadMacがスクリーンに出た。
Macを使っている人はすぐにわかると思うが、使用中に爆弾マークは出ても、SadMacが出ることはない。
SadMacが出るのは、起動中のトラブルにおいてのみだから、
すぐに川崎先生のジョークであるとわかった人は多かったはず。
話を聞いていて、「Design Talk」を読んで感じてたよりも、さらにすごい人だ、
でも「遠い、すごい遠い。この人に会える日が来るんだろうか……」と、そんなことを思っていた。
午前中に「プラトンのオルゴール」展のことがあったから、よけいにそうだったのかもしれない。