Date: 2月 14th, 2017
Cate: 新製品
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新製品(新性能のCDトランスポート・その1)

CDプレーヤーは最初はひとつの筐体のモノばかりだった。
だからこそ、CDプレーヤーと呼ばれていた。

ソニーとLo-Dがセパレート型CDプレーヤーを、同時期に発表した。
CDトランスポートとD/Aコンバーターとのふたつの筐体になった。

トランスポート(transport)の意味は輸送、搬送、運送などである。
信号処理の分野では、情報、データ、信号などを伝送する、伝達する、転送する、などの意味を持つ。

CDトランスポートを、そう呼ぶのはなんとなく納得できるものの、
これまでのCDトランスポートを、素直にトランスポートと呼んでもいいのだろうか、
という気持は少しばかりあった。

それでも他にいい言葉も思いつかないし、
便宜的にはCDトランスポートと私もいっていた。

1月下旬にCHORDからCDトランスポートBlu MkIIが発表になった。
発売は3月の予定だそうだ。

Blu MkIIがどんな新製品なのかは、
ステレオサウンド、ファイルウェブでも紹介されているから、
輸入元タイムロードのサイトよりも、情報としては詳しい。

CHORD独自の信号処理技術M-SCALERによって、CDを705.6kHz(最大)までアップサンプリングする。
CDだけでなくBNC端子によるデジタル入力も備えており、M-SCALERはこちらでも使える。

聴いていない新製品の音については語れないが、
ステレオサウンド、ファイルウェブの記事を読むと、早く聴きたいと逸る。

数日前に、仕様変更のニュースがあった。
外部入力としてUSB端子が設けられるとのこと。
もちろんUSB端子からの入力信号に対してもM-SCALERによるアップサンプリング処理は行われる。
こちらは最大768kHzとなっている。

初代Bluにもアップサンプリング機能は搭載されていて、
88.2kHz、176.4kHzでも信号出力を、CHORDのD/Aコンバーターとの接続時において可能だった。

けれど初代Bluにはデジタル入力はなかった。
信号処理大幅に向上したBlu MkIIだが、
まだ聴いてもいない製品についてここで書いているのは、
デジタル入力を備えているからである。

Blu MkIIがもつ機能こそ、CDトランスポートと納得ずくで呼べる。
USB入力を装備して、ますますそう呼べるようになった。
同時に新性能の登場ともいえよう。

2017年2月25日追記
PSオーディオからも興味深いCDトランスポートDirectStream Memory Playerが登場した。
なのでこの項を続けて書くことにした。
タイトルも「新製品(CHORD Blu MkII)」から「新製品(新性能のCDトランスポート」へと変更した。

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