Date: 1月 3rd, 2017
Cate: 使いこなし
Tags:

使いこなしのこと(ステレオゆえの難しさ・その2)

すべてのモノにバラツキがある。
そう思ってとりかかったほうがいい。

バラツキのないモノなど存在しないことが前提となるステレオ再生なのだ。

試しにスピーカーの位置はそのままで、
アンプの左右チャンネルを入れ替えてみる。
左チャネルのスピーカーから左チャンネルの音がするようしながら、
アンプの結線を入力と出力を同時に入れ替えるわけだ。

つまりアンプの左チャンネルに右チャンネルの信号を入れ、
アンプの右チャンネルに左チャンネルの信号を入れ、
アンプの左チャンネルに右チャンネルのスピーカーを、
アンプの右チャンネルに左チャンネルのスピーカーを接続して鳴らしてみる。

たったこれだけのことなのに音が変化する。
左右チャンネルのバラツキの少ないアンプであれば、差はわずかだが、
意外と差は小さくなかったりすることがけっこうある。

スピーカーユニットに関しても、同じことをやってみる。
ウーファーを左右で入れ替えてみる。
左チャンネルのスピーカーについていたウーファーを取り外して、
右チャンネルのスピーカーに取りつけるわけだ。

これでも音は変化する。
変化しない(差がきわめて少ない)スピーカーのほうが稀である。

2ウェイのスピーカーシステムならば、次はトゥイーターだけを入れ替えてみる。
この時点ではウーファーは元に戻して置く方がいい。

2ウェイで、トゥイーター、ウーファーを複数使用していないスピーカーならば、
このくらいの済むが、実際は3ウェイ、4ウェイであったり、
トゥイーターが複数使用されていたり、ネットワークの存在もある。

アンプもプリメインアンプならば一回で済むことが、
セパレートアンプとなると、
コントロールアンプとパワーアンプを別々に左右チャンネルを入れ替えることになる。
マルチアンプの場合だと……。

これらは順列組合せだから、システム構成によってはかなりの数になってしまう。
それをひとつひとつ聴いて音を確認して、バラツキの少ない組合せを見つけていく。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]