ワイドレンジ考(ジャズにとって、クラシックにとって・その12)
前回(その11)を四年前。
書くのを忘れていたわけではないが、
書きたいことが他にも多々あって先延ばしにしていたら、いつのまにか四年が経っていた。
2016年はaudio sharing例会で、できるだけを音を鳴らすようにしてきた。
計九回、音を鳴らしてきた。
会場となる喫茶茶会記はジャズ喫茶である。
店主の福地さんは、熱心なジャズの聴き手である。
喫茶茶会記のスピーカーは、
以前渋谷にあったジャズ喫茶・音楽館で使われていたアルテックそのものである。
エンクロージュアはガタがきてしまい、2015年秋(11月ごろ)に別のエンクロージュアに替った。
つまり2016年は、新しくなった喫茶茶会記のスピーカーを鳴らすことでもあった。
ジャズ喫茶である喫茶茶会記で、
ジャズ喫茶・音楽館で長年鳴らされてきたスピーカーを鳴らすことは、
一年を通して、この項のテーマである、
ジャズにとってのワイドレンジ、クラシックにとってのワイドレンジについて考える場でもあった。
スピーカーの構成上、私が考えているワイドレンジ再生とは違うところがある。
いまはあれこれ試みている最中でもあり、8月にはJBLの2405を接いでもいる。
まだまだ十全なワイドレンジ再生が行えているわけではないが、
なんとなくつかめてきていることもある。
(その1)で書いている、
「いろ(ジャズ)」のワイドレンジと、
「かたち(クラシック)」のワイドレンジとがつかめてきている感じがしている。