Noise Control/Noise Designという手法(続audio sharing例会でのこと)
今年のaudio sharing例会では、音を出すことを第一にやってきた。
十二回すべての音出しはできなかったが、九回は行えた。
参加してくれた人たちを見て、ある変化があった。
些細なことではあるが、12月のaudio sharing例会では、
CDプレーヤーの上にCDのケースを置く人がいなかった。
1月に行ったときは、違った。
私はオーディオ機器の上には雑共振の元となるモノは置かない。
CDのケースひとつ置かない。
これはステレオサウンドの試聴室で、井上先生から学んできたことのひとつである。
そんなこと……、と思われるかもしれない。
だがきちんとセッティングされたシステムでは、
CDプレーヤーの上にCDのケースを置いただけで、聴感上のS/N比ははっきりと劣化する。
このことは逆にいえば、CDのケースを上に置いてもその差がはっきりと聴きとれなければ、
そのシステムのセッティングにはかなりの不備がある。
この項で書いているNoise Control/Noise Designにおいて、
聴感上のS/N比には敏感でなければならないし、
CDのケースを上に置くなど、もってのほかといえる。
これまでCDプレーヤーの上に置かれたCDのケースは、他のところに移動していた。
そうした私を見てのことかもしれないが、いまでは誰もCDプレーヤーの上に擱かなくなった。