Date: 2月 8th, 2011
Cate: 情景
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情報・情景・情操(その8)

ビバリッジのSystem2SW-1のほぼ2年後にマッキントッシュのXRT20が登場した。
XRT20の使用ユニットはコーン型とドーム型ユニットで、しかもトゥイーターは24個。

正確にはSystem2SW-1のシリンドリカルウェーヴとは異るところもあるけれど、
他の多くのスピーカーシステムの放射パターンとの比較でいえば、System2SW-1のほうに近い。
しかも両者とも壁にくっつけて設置するところも同じだ。

だからステレオサウンドで、XRT20の記事を読んだとき思ったのは、
System2SW-1のような設置の仕方をしたら、いったいどうなんだろうか、ということだった。

これはいちどやってみたかったことだけど、ステレオサウンドの当時の試聴室は、
部屋を横長に使うと、右側の壁は木だけど左側はレコード棚。
縦長に使うと、今度も右側は木の壁となるが、左側はガラス窓。
残念ながら、うまく設置できない。
いったいどういう音場を再現するのだろうか。

System2SW-1もXRT20もだが、もし聴き手がもっと前に坐ったら、
もしくはスピーカーの設置場所をぐっと聴取位置にまで下げてきたら、どう聴こえるのか。

つまり左右のスピーカーを向い合わせに設置して、ふたつのスピーカーを結ぶ直線上の中央で聴くわけだ。
ヘッドフォンを耳から離した状態、とでも言おうか。

この状態でバイノーラル録音を再生すると、どうなるのか。
しかもグールドのSACDには、通常の録音とバイノーラル録音の両方が収録されている。

スピーカーシステムが用意でき、部屋の条件さえ整えば、いちどじっくり試聴してみたい。

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