Date: 7月 26th, 2016
Cate: 世代
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世代とオーディオ(JBL SE408S・その14)

同寸法の電解コンデンサーは探せば見つかる。
その場合、容量がかなり大きくなる。
これも考え方次第なのだが、
容量の大きなコンデンサーは小さな容量のものよりもスピードが遅いとする人であれば、
SE408Sに最初からついているコンデンサーと同じ容量でなくてはならない、となるし、
容量が同じで寸法も同じとなると、選択肢はかなり狭まる。

それでも探せば見つかるとは思う。耐圧は高くなってしまうけれど。
そうやって見つけだしたモノでも、色が違う。
現在市販されている、このクラスの電解コンデンサーの多くは黒か青だったりする。
SE408Sについているサンガモの薄いグレーとはずいぶん違うものになってしまう。

小さな部品であればそこまで気にすることはしないが、
平滑コンデンサーは電源トランスに次ぐ大きさの部品であり、しかも四本使われている。

SE401は電源トランスも、この部分も黒のカバーがついているし、
SE408Sも電源トランスは黒だから、黒の電解コンデンサーでもまあいいとしても、
モノによっては、外装の質感が違いすぎるものもある……。

それに何よりもイヤなのが、コンデンサーの固定方法が変ってしまうことだ。
俗に腰巻きといわれる金属製のバンドで取り付けるタイプになるのが、どうしても我慢できない。

SE408Sに使われているサンガモのコンデンサーは昔に多かった取り付け方法で、
菱形のベークライト板に取り付けた上でフレームなりシャーシーに固定する。

電源部のコンデンサーをどうするのかだけでも、少なくともこのくらいは悩む。
どれを優先するのかは人によって違ってくるから、選択も違ってくる。
時間も手間もかけたくないというメンテナンスは、巷にあふれかえっている。

にも関わらず、そういうメンテナンスを「完全メンテナンス済み」とか謳っている。
中古オーディオ店はあくまでも利益を挙げなければならないし、
商売なのだから、その程度で完全を謳う。

SE408Sはサービスマニュアルがダウンロードできる。
回路図もあるし、各部の電圧もわかっている。
しかも構造上メンテナンスは難しい部類ではないから、
私だったら自分でメインテナンスすることを選ぶ。

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