Date: 7月 26th, 2016
Cate: 世代
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世代とオーディオ(JBL SE408S・その13)

今回久しぶりに聴く機会があったSE408Sは、eBayで入手したモノとのこと。
40年以上、50年近く製造されて経っているわけだが、
見た感じはよかった。どこも修理されたと思えるところもなく、
外観的には特に傷んでいるところはないように思える程度を維持していた。

けれど音を出すと、残留ノイズの多さとハムが気になる。
低能率のブックシェルフ型スピーカーであっても、出ているな、と感じる。

おそらく電解コンデンサーはほとんどダメになっているためだろう。
製造されて相当な期間が経っているのだから、
むしろこの状態で、これだけの音が出ることに感心してしまうのだが、
きちんとしたコンディションにするためには、電解コンデンサーはすべて交換することになる。

ここで平滑コンデンサーをどうするかだ。
サンガモのコンデンサーがここに使われているが、
もう同じコンデンサーの入手は難しいし、
仮に新品で入手できたとしても、そのコンデンサー自体もかなりの年月が経っている。

別のコンデンサーに交換することになる。
私はオリジナル至上主義者ではないから、交換を考えるわけだが、
どのコンデンサーにするのかはなかなか頭を悩ませる。

SE408Sは中古オーディオ店のウェブサイトにも、ときどき出ている。
こんなふうにメインテナンスしました、という写真とともに出ているわけだが、
そのいずれもが見た目を重視していないことに、一言いいたくなってしまう。

外装パーツつきのSE408Sならば、そういうメインテナンスでも許せるけれど、
SE408Sではそうはいかない。

電解コンデンサーも進歩しているから、同耐圧、同容量であれば、
SE408Sの時代よりも現代のコンデンサーのサイズは小さくなる。
これは結構なことなのだが、SE408Sのメインテナンスに関しては歓迎できないことになる。

心情的に同寸法のコンデンサーに置き換えたいのだ。

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