Date: 7月 10th, 2016
Cate: 型番
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JBLの型番(075)

ステレオサウンド別冊HI-FI-STEREO GUIDE(年二回発行)を最初に買ったのは、
中学三年のときだから、Vol.6がそうである。

HI-FI-STEREO GUIDEは、カタログ誌である。
だからといってHI-FI-STEREO GUIDEを否定するようなことは書かない。
カタログ誌は必要なものだという認識だからだ。

むしろ2000年末の発行で最後になってしまったことを残念に思っているくらいである。

HI-FI-STEREO GUIDEを見ていて感じたのは、
ステレオサウンドの編集方針として、総があるということだった。
ステレオサウンド本誌の特集記事もそうだが、総テストと呼ばれる。
とにかく集められるだけのモノを集めてテストする。

HI-FI-STEREO GUIDEも市場で売られている全製品を網羅することを基本とする。
スピーカーやアンプといったオーディオ機器だけでなく、
アクセサリーも、マイクロフォンスタンドやラックまでも含めて掲載されていた。

総テストもそうなのだが、できるだけ集めることで見えてくるものがあるからこその「総」であり、
HI-FI-STEREO GUIDEもジャンルごと、ブランドごとに相当な数がまとめられいてることで、
気がつくことがいくつもあった。

そのひとつがJBLのトゥイーター075の型番のことだった。
当時はJBLのユニットはかなりの数揃っていた。
その中にあって、075と077だけが、型番が0(ゼロ)から始まっているのに気づいた。

コンシューマー用、プロ用すべてのJBLのユニットの型番を確認しても、
0から始まっている型番のユニットはなかった。
最初はトゥイーターだから、と思ったけれど、コーン型トゥイーターのLE20は当てはまらない。

その理由に気づくのは、HIGH-TECHNIC SERIESの四冊目、トゥイーターの号が出たからだった。
巻頭のカラーグラビアにダイアフラムの写真が写っている。
075、077のダイアフラムはドーム状ではなく、リング状であり、
その形はO(オー)であり、0(ゼロ)ということなのだ、と。

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