LNP2になぜこだわるのか(その2)
昨夜の試聴器材は、喫茶茶会記のシステムを基本的に使っている。
スピーカーはアルテックの416-8Cに、上はJBLの2441+2397(これは私が持ち込んだ)。
本来ならアルテックの807-8A+811Bだったのが、トラブルにより満足に音出しできないということで、
急遽JBLを使用することにした。
ネットワークは6dB直列型である。
前々回(muscle audio Boot Camp vol.1)で使用したものと基本的には同じだが、
クロスオーバー周波数を800Hzにし、音質向上を計って手を加えた。
スピーカーは、いわば高能率の2ウェイであり、お世辞にもワイドレンジ型とはいえないモノだ。
パワーアンプはマッキントッシュの管球式プリメインアンプMA2275を使った。
MA2275はプリ−パワー分離できるので、パワーアンプ部のみを使用。
意外にも、というべきか、MA2275のパワーアンプ部の入力感度はさほど高くない。
これはLNP2の試聴で、プラス面に働いてくれた。
CDプレーヤーはラックスのD38uだ。
こうやってラインナップを書いていくと(読んでいくと)、
LNP2の試聴環境として満足とはいえないと感じられる方もいよう。
私にだって、そんな気持があった。
私にとって、LNP2の音はつねにJBLの4343とともにあった。
マッキントッシュのパワーアンプとの組合せも、私にとっては例外的なことである。
わがままがとおれば、スピーカーは……、パワーアンプは……、CDプレーヤーは……、
といいたくなるが、そんなことをいっても、あるモノを使っていくしかないし、
それをいいわけにするわけにもいかない。
それでもLNP2の音を、うまく抽き出せるだろうか、という不安は少しはあった。
せめてJBLの2405をどこからか調達してきて、3ウェイにしたい……、という気持もあった。
でもないモノはない。