LNP2になぜこだわるのか(その1)
昨夜のaudio sharing例会は「LNP2になぜこだわるのか」で、
二台のLNP2を五時間ほど聴いていた。
もう何度も書いているので詳しくは書かないが、
二台のLNP2とはバウエン製モジュールのLNP2とマークレビンソン(MLAS)製モジュールのLNP2のことだ。
もちろん違いはモジュールだけにとどまらない。
モジュールの違うLNP2の比較試聴は、これで四回目だ。
最初はステレオサウンドの試聴室。その後は個人のリスニングルームにおいてである。
MLAS製モジュールLNP2といっても、
製造時期によって細部が異るから、
すべてのMLAS製モジュールLNP2を同じにはできないこともわかったうえでいうのだが、
私はこれまでMLAS製モジュールLNP2に惹かれてきた。
でも昨夜の試聴は、そのへんが自分の中で微妙になっていく変化を感じていた。
試聴は最初のうちは一枚のCDを二台のLNP2で聴いて、次のディスクにうつる。
そこでももちろん二台のLNP2を聴く。
切替スイッチは、もちろん使わない。
バウエン製モジュールLNP2の音が、初めていいなぁ、と思えた。
そうなると、MLAS製モジュールLNP2の音の気になる点が耳につくようになってくる。
どういう違いが音にあったのか、
それをここで書いてもあまり意味のないことである。
あくまでも昨夜の音の違いは、そこでの音の違いであり、
部屋が異り、スピーカーや組み合わせるアンプ類も違い、
鳴らす音量、かけるレコード、そして鳴らす人が違えば、また違う結果になることは明白だからだ。