ハイ・フィデリティ再考(現象であるならば……)
High Fidelity Reproductionは高忠実度再生であり、
何に対して高忠実度なのかというこで、原音に、というこで原音再生でもある。
ここでの原音の定義は人により違うこともある。
高忠実度再生とは原音に高忠実度であることを目指しているわけだが、
高忠実度再生とは原音の追求なのだろうか、それとも原音を模しているだけなのか。
そんなことを考える。
原音を高忠実度に模す──、
高忠実度再生ではない、とはいえない。
ならば……、と考える。
音楽の理想形ということを。
音楽の理想形を追求しているのか、それとも模しているのか。
音楽の理想形を模すこともまた高忠実度再生といえるのではないのか。
このブログを始めたころに「再生音とは……」を書いた。
そこに「生の音(原音)は存在、再生音は現象」とした。
直感による結論であり、この結論が間違っていなければ、
再生音は現象であり、それは模すことのはずだ。