妄想フィギュア(その3)
ステレオサウンド 64号にトーレンスのリファレンスを分解、全パーツを並べた写真が載っている。
三つ折りで載っている。
この撮影のことは憶えている。
ステレオサウンドの社屋にある撮影スタジオでは、こういう撮影は無理で、
六本木スタジオで借りて行われた。
約100kgのリファレンスを車に載せて移動。
六本木スタジオ内で分解作業が始まった。
その後パーツを並べていくわけだが、
どういう並べていくか、何度か並べ直し、細かな直しをして決めていく。
ステレオサウンドで働くように約半年ほどの私は、
写真撮影の大変さを、この時知った。
ほぼ一日がかりの作業だった。
このことを思い出して書いているのは、
先日行った「マッスルオーディオで聴くモノーラルCD」に必要な部品を買いに秋葉原に行ったからだ。
新しくなったラジオ会館に、やっと入った。
目的の部品はすぐに購入。せっかく来たので上の階から順に見てまわりながら降りていった。
建て替える前から、こんなふうになっていたラジオ会館だったから、
特に驚きはしないものの、目に入ってくる多くのフィギュアを見ていて、
思いついたのが64号のリファレンスの写真に関することだった。
この写真をフィギュアにできないだろうか、と。
64号の写真と同じに並べて額にいれて飾るのもいいし、
その人なりの並べ方で飾るのもいい。
リファレンスの他にJBLのパラゴンもいいと思う。
パラゴンならば図面のコピーを持っているから、より正確なモノになるだろう。