第60回audio sharing例会(アンプを愉しむ・その1)
毎月第一水曜日に四谷三丁目のジャズ喫茶喫茶茶会記で行っているaudio sharing例会。
昨夜は60回目、丸五年やってきたわけだ。
以前書いているように、喫茶茶会記のスピーカーが新調され、
常連のKさんがアンプを持ち込んでくれることになり、アンプの試聴会を行った。
audio sharing例会で本格的な音出しは今回が初めてである。
初めて来られる方もいるかな、と思ったけれど、
来られた方は常連の方ばかりで、その分、愉しんでもらえたように感じた。
アンプは是枝重治氏のアンプがコントロールアンプが一機種、パワーアンプが三機種がメインといえよう。
管球王国19号に発表されたコントロールアンプを固定して、
ラジオ技術2013年12月号発表の6AQ5プッシュプル、管球王国57号の7695シングル、
管球王国59号発表の807Aプッシュプルの順に聴いていった。
807Aプッシュプルを聴いた後で、コントロールアンプをゴールドムンドのMIMESIS7に替える。
MIMESIS7と807Aプッシュプルの音を聴いて、パワーアンプを7695シングルに替える。
次はオーラデザインのプリメインアンプVA40、
それからゴールドムンドのMIMESIS7とMIMESIS6のペアを聴いた。
スピーカーシステムはアルテックだが、
通常のセッティングではなく、この日のためにセッティングを変えた。
通常の喫茶茶会記での鳴り方とはずいぶん違った面を出せたと思っている。
ゴールドムンドのペアで、試聴ディスク以外をかけることになった。
そこでポリーニ/アバドのバルトークのピアノ協奏曲が鳴った。
1977年の録音である。
いまではバルトークの音楽は現代音楽ではなくなっているけれど、
このころは、まだ現代音楽であったように、私は感じている。
だからこそのアバドとポリーニの演奏だと思っている。
ここでの両者の気迫は、このディスクを最初に聴いた時、圧倒された。
いまでもそのことははっきりと憶えている。
アルテックのA7に準ずるユニット構成で、
そんなバルトークが鳴るものか、と思われるかもしれないが、
昨夜来られていた人で、このディスクを初めて聴いた人は、驚いていた。
そうだろうと思っていた。
まだまだ十全な鳴り方とはいえないところも多々あるけれど、
それでも1977年に、この演奏がなされた意図は、その音から伝わってきたのではないだろうか。