第59回audio sharing例会のお知らせ(スピーカーの変換効率とは)
12月のaudio sharing例会は、2日(水曜日)です。
アナログディスクの生産量が増えている、というニュースを今年は何度か目にした。
カセットテープの人気も復活している、というニュースもあった。
インターネットで「アナログ回帰」で検索すると、
こんなにも……、と思うほど検索結果が表示される。
デジタルの音は冷たい、アナログの音はあたたかい──、
そんなことがいわれ続けているし、ここに来て、その声は大きくなりつつあるようだ。
このことと同時に言われてきたのは、
アナログディスク再生でも、CDよりもぎすぎすした音、冷たい音の製品はいくつもあったということだ。
アナログはあたたかい、デジタルは冷たい──などと、そう簡単にはいえないにも関わらず、
アナログ回帰ということで、短絡的な評価が罷り通りはじめようとしている気もしてくる。
アナログディスクの人気は、もはやブームではなく、完全な復活だという人も出て来ている。
ほんとうにそうだろうか、と私は懐疑的に見ている。
私はアナログディスクとCDは、
エネルギー伝送メディアと信号伝送メディアというふうに捉えている。
アナログディスクはエネルギー伝送メディアであり、
ならばそこで重要となってくるのはエネルギーの変換効率ではないだろうか。
それは、何もカートリッジの電磁変化効率だけではない、
最終的に音を発するのは、もうひとつの電磁変換機であるスピーカーである。
ならば、ここでも変換効率の高さは、エネルギー伝送メディアの再生においては非常に重要なことのはずだ。
にも関わらず……、と私は思っている。
12月のaudio sharong例会では、スピーカーの変換効率について話す予定である。
スピーカーのことにとどまらず、アナログディスクのことまで話を広げるかもしれない。
場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。