ボンジョルノとレヴィンソン(と五味康祐氏)
ステレオサウンドの原田勲氏が、五味先生が亡くなられた直後、
藝術新潮に書かれた「五味先生を偲んで」に、こう書いてある。
*
シャイな先生は、ご自分の根本のところでの真面目さをひたかくしにされていた。ひたかくしに、かくしたいからこその〝奇行〟にも真面目にはげまれてしまうのであった。
*
いくつかのことを思っていた。
そのひとつがジェームズ・ボンジョルノのことだった。
ボンジョルノのGAS、SUMOと行った会社のネーミング、
AMPZiLLA、THAEDRA、THE POWER、THE GOLD、その他のアンプのネーミング、
このことが五味先生の〝奇行〟と重なってきた。
根本のところでの真面目さをかくしたいからこそのネーミングなのかもしれない。
ほんとうのところはわからない。
ただ「五味先生を偲ぶ」を呼んで、そう感じたことがある。