第55回audio sharing例会のお知らせ(組合せのこと)
今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。
ステレオサウンド 88号の特集は組合せである。
タイトルは「最新コンポーネントによるサウンドデザイン24」となっている。
特集の巻頭に菅野先生が「オーディオコンポーネントにおけるサウンドデザインとは」を書かれている。
ただし、この文章の中に、サウンドデザインという単語は使われていない。
実際の組合せ記事の前に、倉持公一氏によるインタヴューが見開きで載っている。
そこで菅野先生は、サウンドデザインについて語られている。
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何と何を組み合わせても不都合がおきることもない……今日の機械そものが、そのようにつくられいてるのだから……。
機械がそこまで進歩したことによって、「組合せ構成」は機械相互の問題というより、機械とそれをつかう個人の行きかたという問題になってきた。
まず自分のためにもっとも好ましい装置をデザインする……。それに共感し、それとそっくりのものを他の人が使うようになる……。「サウンドデザイン」という言葉を、ぼくはそのように捉えたい……。
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長島先生は、というと……。
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ぼくにとってのオーディオとは自分の世界の内側の延長線上で、自分と一体になった感じのものだと思うんです……。
一方、デザインという言葉はあまりに手垢にまみれている。なにかというとデザインという言葉がつく。それに対して拒否反応を起こしている。「軽い」と言いたくなってしまう……。
そんなふうに考えてくると、ぼくのオーディオは、「デザイン」という言葉では言いあらわすには、あまりにも重い……。
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88号のときは、まだステレオサウンドの編集者だった。
けれど、このころは、デザイン、さらにサウンドデザインという言葉について深く考えていなかった。
88号を読み返しても、「オーディオコンポーネントにおけるサウンドデザインとは」の答は得られない。
時間はこれまでと同じ、夜7時です。
場所もいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。