Date: 6月 14th, 2015
Cate: オリジナル
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オリジナルとは(モディファイという行為・その3)

国産CDプレーヤーのヘッドフォン端子への配線を外すことは簡単なことであり、
しかも簡単に元に戻せる。

既製品に手を加える場合に、
この「元に戻せる」かが重要なポイントとなる。

元に戻せるのを可逆的、そうでないのを不可逆的ともいう。

既製品に手を加えることを認めない人は、
可逆的であろうと不可逆的であろうとダメということになり、
可逆的であれば手を加えることは認めるという人もいる。

例にあげたCDプレーヤーのヘッドフォン端子への配線は可逆的である。
では誰にでもすすめられるかといえば、必ずしもそうではない。

少なくともCDプレーヤーの天板をとって中を見て、
すぐにどの配線が目的の配線なのかがわかる人であれば何の問題も心配もないけれど、
そうでない人、
つまり実際に指さして、これがその配線だよ、と教える必要がある人には、
可逆的なことであっても、やはりすすめてはならない、と私は考えている。

そして可逆的に見えても、実際には必ずしも可逆的ではないこともある。
たとえば天板を固定しているネジの締付けトルクでそうである。

井上先生から聞いた話では、
ハーマンカードンのCitation XX(パワーアンプ)が、
ネジの締付けトルクを製造時に管理した最初のオーディオ機器ということである。

そのことを知らない人がCitation XXの天板を取る。ネジを緩める。
中にまったく手を加えずに天板を閉じる。ネジを締める。
この時、ネジの締め方がゆるかったり、強かったりすれば、
取り外す前の天板の振動モードにわずかとはいえ違いが生じる。

締付けトルクのことがわかっている人が天板をとって閉じる行為は可逆的であっても、
そうでない人の行為は不可逆的となる。

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