オーディオ 夢モノがたり(思いついたこと)
コンプレッションドライバーのフェイズプラグを見ていて思いついたことがある。
この項ではカートリッジについて書いている最中だが、
今日思いついたこともカートリッジに関することである。
カートリッジの針先、ダイアモンドチップに関することである。
なぜカートリッジの針にダイアモンドを使うのか。
それはダイアモンドが地球上でもっとも硬度の高い物質だからである。
硬いということは、その表面を磨けるということである。
平滑であるためには、そのものの硬度が要求される。
針先の形状は丸針からはじまり、楕円針、ラインコンタクト針、超楕円針など登場した。
いうまでもないことだが、針先の先端が音溝の底をトレースしているわけではない。
針先の両サイドが音溝に接触しているわけで、
この部分の接触面積をできるだけ線、それも可能な限り細い線に近づけた方が、
理論的には精確なピックアップにつながっていく。
今日思いついたことは、形状に関することといえばそうなのだが、
丸針とか楕円針といった形状のことではない。
フェイズプラグを見ていて思いついたのは、
針先にスリットをいれたら、いったいどうなるのだろうか、である。
フェイズプラグには放射状、同心円状、そのどちらかにスリットをいれる。
針先のダイアモンドに、同じようにスリットをいれる。
あの小さなダイアモンドチップにスリットを入れることが可能なのか、それもわからない。
入れることが可能だとして、どういうふうに入れたらいいのかもわからない。
放射状なのか、同心円状なのか、
それにどのくらいの溝を、何本入れたらいいのか……、
スリットを入れることによるメリットがどういうことのなのかも、はっきりとはイメージできない。
けれどスリットを入れることでなんらかの変化が、トレースに起きることは確かなはず。
スリットによって、なにかが保持されるのではないか、と思っている。