Date: 6月 7th, 2015
Cate: 冗長性
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冗長と情調(その3)

EMTのカートリッジとエンパイアの4000D/III。
このふたつのカートリッジを所有していたら、
EMTのTSD15を鳴らすには、やはりEMTのプレーヤーシステムに装着した状態を絶対的基準とするわけで、
そうなると927Dst、さすがにここまでいくのは……、ということであれば930stということになる。

EMTのプレーヤーという、いわば特殊な例を除くと、
トーンアームはSMEの3012-Rにしたい。
3009-R、3010-Rもある。優秀なトーンアームだとわかっていても、
ここは心情的にもロングアームの3012-Rにしたい。

では4000D/IIIはどうかというと、3012-Rでもうまくは鳴ってくれるはずである。
私にとって3012-Rは、もっとも使い馴れたトーンアームであるから、
このトーンアームでうまいこと鳴ってくれないカートリッジは、
私にとって縁のないカートリッジになっていくのかもしれない。

4000D/IIIと3012-R。
なんとなくではあるが、視覚的印象としてアームが長すぎる感じがする。
オルトフォンSPU-Gと3012との組合せは、視覚的印象も合っている。
SPU-Gというカートリッジの視覚的ボリュウム感に対してロングアームのサイズが合う。

けれど4000D/IIIとなるとカートリッジの形状からしても、
標準型トーンアームの方がぴったりくる。
3009ということになる。
3009SII、3009SIII、3009-Rのどれかを選びたい。

ロングアームのSMEよりも標準型のSMEの方が、
私が感じている4000D/IIIの良さをよりキモチよく引き出してくれそうな気がする。

私の場合は、当り前すぎる結果に落ち着くわけだが、
人が違えばまた違う結果に落ち着くことだってある。

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