Date: 3月 6th, 2015
Cate: チューナー・デザイン
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チューナー・デザイン考(その12)

1992年、サザーランドからC1000というコントロールアンプが登場した。
ステレオサウンドの新製品紹介のページで、C1000を見た時に「やられたぁ」と思っていた。

そう思ったのにはいくつか理由があるが、
そのひとつはB&Oの4チャンネル・レシーバーBeomaster6000のことがあったからだ。

前回も書いたが、もう一度書いておく。
B&OにはBeomaster6000という型番の製品が二機種ある。
ひとつはよく知られている、1980年代のレシーバーで、
私がここで書いているのは1974年に登場したBeomaster6000のことである。

Googleで画像検索すれば、どちらのBeomaster6000もヒットする。
見てもらえば、どちらなのかはすぐおわかりいただけるはずだ。

4チャンネル・レシーバー、つまり古い方のBeomaster6000を最初に見たのは、
なんだったのかはもう憶えていない。
それでも、これが4チャンネル・レシーバーではなくコントロールアンプだったら……、
と強烈に思ったことは憶えている。

サザーランドのC1000を見た時、
このコントロールアンプの開発者もBeomaster6000を知っているはず、とだから思ってしまった。
それゆえの「やられたぁ」だった。

C1000の開発者がBeomaster6000を知っていたのか、
その影響を受けていたのか、ほんとうのところはわからない。
それでもC1000の写真を初めて見て、頭に浮んでいたのはBeomaster6000だった。

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