Hi-Resについて(その3)
facebookのタイムラインに表示されていて読んでみて、驚いた。
そこに引用されていたのは,次の文章だった。
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北口 ちょっと話の腰を折ってしまうんですけど、スピーカーでハイレゾって聴けるんですか?
井上 聴けます。
北口 それは、みんながふつうに持っているもので?
井上 いや、ハイレゾに対応しているスピーカーじゃないと無理ですね。あ、でも、本当に昔から出ているような、ひとつ100万円とかするようなものだと、対応しているものもあります。スタジオなどで使っているスピーカーなどはそういうものですね。
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このとんでもないことを話している井上という人を、最初はIT関係のライターだと思った。
けれど、リンク先の記事を読むと、そこには「ソニーのビデオ&サウンド事業本部」とある。
ソニーの社員によるハイレゾ解説が、このレベルであるのを、どう受けとったらいいのだろうか。
ソニーの社員が話したことであるから、多くの人がこれをソニーの見解として受けとめてもおかしくはない。
ハイレゾに興味をもちはじめている人がこれを読んだら、どう思うのか。
そして、個人的にもっとも驚いたというか、
ほんとうなのか、と目を疑ったのは、この井上という人のフルネームだった。
そこには、井上卓也、とあった。
同姓同名の人はいる。
オーディオ業界にもいて不思議はない。
けれど、よりによって井上先生と同姓同名の人が、こんないいかげんなことを話している……。
貧すれば鈍す、なのだろうか。