Date: 12月 2nd, 2010
Cate: オーディオ評論
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オーディオ評論家の「役割」、そして「役目」(その18)

昭和30年代なかばころまでと,いまとではオーディオの状況は様変わりしているところもある。
なにも、すべてのオーディオマニアに、自作を強要するつもりはない。
それでも、オーディオをより深く研究していきたい心がわずかでもあるのなら、
自作してみることを、おすすめする、というわけだ。

だが、オーディオ評論家として仕事をしている人たちに対しては、違ってくる。
ここでも、自作をした経験のないオーディオ評論家は信用できない、とはいわない。

だが、ステレオサウンド創刊当時から書いてこられた人たちと、
真剣な自作の経験なくしてステレオサウンドほかオーディオ雑誌に書くようになってきたひとたちのあいだには、
大きな違いが存在している、といいたいだけである。
どちらがいいとか悪いとか、そんなことではなく、ただ大きな違いがある、ということだ。

この、大きな違いは私だけが感じていることかもしれないし、他のかたも感じておられるのかどうかはわからない。
それでも、この、大きな違いこそが、
オーディオ批評とオーディオ評論の違いに深く関係しているのではないだろうか。

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