オーディオ 夢モノがたり(その9)
いまカートリッジの発電方式としてリボン型に関心をもっているのは、
糸電話に関する記事を、10年ほど前に読んだからである。
糸電話は多くの人が小学校の理科の授業で実際につくり実験している。
それ以来糸電話のことはすっかり忘れていた。
けれど、ある日、あれこれ検索していて、リンク先もあれこれクリックしていっていたら、
糸電話の限界に挑戦している人のページにたどりついた。
そこには小学校での理科の授業とはまるで違う距離への挑戦だった。
数10mの長さでも糸電話は会話ができる。
さらに100mにのばしても会話はできる、とある。
もっと距離をのばせるのか。
もちろん糸の種類によって距離は変ってくるだろうし、
それだけ長い糸を用意できるかも問題になるし、
いちばんの問題は糸をピンと張れる場所をどうするか、である。
以前見た記憶では1kmまで会話ができる、とあったはず。
これを書くために検索してみたら、500mでも会話ができた、という記事があった。
1kmも記憶違いではない、と思う。
糸電話の構造は身の回りにあるものでまかなえる。
そんな簡単なモノなのに、伝達できる帯域幅は広くはないけれど、
えっ、と驚くような距離でも会話が可能なことを考えるに、
カートリッジの発電方式にうまく応用できないのか、と。
そういえば、と思い出したのが、ナガオカのリボン型カートリッジであった。