オーディオにおける天動説(その1)
いまでは、どんな人でも太陽が地球の周りをまわっているのではなく、
太陽の周りを地球がまわっていることは知っている。
知っているといっても、知識としてであって、
体感として、ではないともいえる。
だからずっとずっと昔の人は天が動いていると思っていた。
そこにコペルニクスが、太陽を中心とした地動説を唱えた。
オーディオにも天動説、地動説といえることがあるのだろうか、と思う。
たとえば電気は高い電位から低い電位へと流れる、とまず教わる。
けれど次に電子の流れは、実際には反対だと教わる。
電子の流れを捉えることができなかった時代は、高い方から低い方へ流れるものという,
いわば思い込みからそう決めてしまっていた。
その後、電子の流れは実は反対方向だったことが判明する。
このことを学校で教わった時、これも天動説・地動説のようなことなのか、と思った。
他にもあるような気がしている。
まだ気がついていないだけのことがあるのかもしれない。