4343とB310(もうひとつの4ウェイ構想・その3)
こちらの4ウェイは、3ウェイにスーパートゥイーターを追加した、いわば3.5ウェイ的な構成ともいえる。
フルレンジから構想がはじまる4ウェイと区別するために、こちらのほうは3.5ウェイと呼ばせてもらう。
この3.5ウェイの中域は、先に書いたように2420と2397ホーンの組合せ。
ここで疑問がひとつある。
2397は、2440にしろ2420にしろ、そのままでは取りつけられない。
スロートアダプターが必要とする。
2420だと、たしか2328というスロートアダプターを使う。
2420だと、この2328に、さらに2327という中型のものを用意しなければならなかったはずだ。
スロートアダプターが必要とする。
2420だと、たしか2328というスロートアダプターを使う。
2420だと、この2328に、さらに2327という中型のものを用意しなければならなかったはずだ。
とうぜん、このことは瀬川先生はご存知だったはず。
スロートアダプターを2段重ねにしてまで、の2420の選択なのか。
ウーファーとのクロスオーバー周波数は800Hz。2420でもホーンが2397だから問題はないだろうけど、
より大型のダイアフラムの2440のほうが、より安心して使える、という心理的な面もある。
しかもウーファーは2231Aを2本使うという構想だから、
頭の中で考えるかぎりは、2440が向いているに決っている。
なのに2420である。
なにも価格の制約がある組合せでもない。
ちなみに、当時、2420は1本91,000円。2440は150,000円していた。
でも2420にはスロートアダプター2327がさらに必要になるから、2327の分だけ価格差は縮まる。
瀬川先生は、どういう音質的なメリットから2420を選択されたのだろうか。