情報・情景・情操(8Kを観て・その6)
8Kをみて、今日までに数人に「8Kはすごい」という話をした。
きまって返ってくるのは「4Kで十分でしょう」といったものだった。
私が話をした人の中に、ホームシアターを趣味としている人はいなかった。
そのせいもあるだろうが、立場が反対で、もし私が「8Kはすごいよ」といわれたら、
やっぱり「4Kで十分でしょう」と答えている、と思う。
でも、私は8Kを観ている。
だから4Kを欲しいとは思わないけれど、8Kは本気で欲しい、と思っている。
けれど、それだけでは8Kのすごさを伝えるのは、
とくにホームシアターを趣味としていない人、8Kを観る以前の私のような人に対して、
どう伝えたらいいのか、と考えていた。
まず少し冷静に8Kの何が、4K以前と比べて格段に優れているのかを考えてみた。
とはいうものの、私が8Kを体験したのはオーディオ・ホームシアター展での一回のみで、
すごい、すごい、とやや昂奮気味に観ていたのだから、冷静に考えること自体が無理なのはわかっている。
それに映像に関しての専門知識も乏しい。
それでも、おそらく階調表現が4K以前よりも圧倒的に優れているのではないか、と思っている。
階調表現が8Kのレベルに達して、人はそれまでの映像とはあきらかに違うと認識しているような気がする。