Date: 11月 11th, 2014
Cate: High Fidelity
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ハイ・フィデリティ再考(Good Reproduction・その1)

High Fidelity ReproductionとGood Reproduction、
高忠実度再生と心地よい再生、
では、グッドリプロダクションに分類されるスピーカーシステムは、ハイ・フィデリティではないのか。

決してそんなことはない。
ハイ・フィデリティ指向のスピーカーであれ、グッドリプロダクションのスピーカーであれ、
いいスピーカーであれば、どちらも充分にハイ・フィデリティと呼べるクォリティを持っている。

ならば、ハイ・フィデリティとグッドリプロダクションの違いは、どこにあるのか、
どんな理由によってわけるのか。

そのスピーカーのブランドでわけるのか、
スピーカーの形式でわけるのか、
スピーカーに投入された物量でわけるのか、
それとも価格でわけるのか。

結局は音、ということになるわけだが、
ではどういう音がグッドリプロダクションなのか
グッドリプロダクションでなければ、ハイ・フィデリティ指向ということになるのか。

グッドリプロダクション(心地よい音)といっても、
万人に共通した心地よい音は存在するのか。
あるひとりの人物に対してでも、クラシックを聴く時とジャズを聴く時、ロックを聴く時、
すべてにグッドリプロダクションでありうる音はあるのか。

グッドリプロダクションにははっきりとした定義はあるのようでないような、
そんな曖昧さが残ったまま、語られているところがある。

では何をもってわけるのか。
ハイ・フィデリティ指向はHigh Fidelityに留まらないものだと捉えている。
High Fidelityの上、つまりHigher Fidelity、
さらにはHighest Fidelityであろうとしているスピーカーはハイ・フィデリティ指向であり、
充分にハイ・フィデリティでありながらもHigher Fidelityではない、
こういうスピーカーこそがグッドリプロダクションと呼べるのではないか。

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