情報・情景・情操(8Kを観て・その4)
ソニーのブースで、スタッフの人が言っていた。
4Kには最低でも、このくらいのサイズで見てほしい、といったことを。
ソニーのブースのスクリーンは120インチだった(と記憶している。)。
このことはソニーのスタッフはいうとおりであり、
映像としての情報量が増えていけば、画面(スクリーン)のサイズも大きくなっていて、
1インチあたりの画素数も高くなっていかなければならない。
実家にあった古いテレビはモノクロ。
幼いころなのでサイズまでは正確に記憶していないけれど14インチくらいだったはずだ。
この時代に20インチ以上のテレビはあったのだろうか。
あったとしても、このころのテレビ放送には20インチ、それ以上のサイズは必要としなかったのではないか。
三菱電機が37インチのテレビを発表した時、ステレオサウンドで働いていたから、
HiVi編集部に、この37インチのテレビが搬入された日のことはよく憶えている。
エレベーターに乗るのか、重量はどのくらいなのか。
前の日から搬入の大変さが予想されていた。
液晶テレビが当り前の世代にとって、37インチの三菱電機のテレビの大きさはどう映るだろうか。
とにかく大きい、と感じた。画面サイズは想像できていたけれど、奥行きは想像をこえていた。
こんなに大きい(デカイ)テレビが、そんなに売れるのだろうか、と、個人的な感覚で思ってしまったが、
世の中には受け入れられていった。
このことが関係しているのか、テレビということに関して、36インチくらいでいいと思っている。
そんな人間だから、4Kに対してもそれほど関心がなかったわけだ。