Date: 9月 4th, 2014
Cate: Technics, チューナー・デザイン
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チューナー・デザイン考(テクニクスの型番)

テクニクスのオーディオ機器の型番にはルールがあった。
スピーカーシステムはSBから始まる。
プリメインアンプとコントロールアンプはSU、パワーアンプはSE、レシーバーにはSAが頭につく。
チューナーはST、グラフィックイコライザーはSH、カセットデッキ、オープンリールデッキはRSで始まる。

アナログディスク関連の機器はプレーヤーシステムがSL(CDプレーヤーもSL)、ターンテーブル単体はSP、
カートリッジはEPC(省略されることが多く、型番末尾にCがつく)、トーンアームはEPA、といった具合にだ。

昨晩、ドイツ・ベルリンで開催されているIFAで、テクニクスの製品が発表になった。
R1シリーズとC700シリーズがあり、
R1シリーズのスピーカーシステムがSB-R1、コントロールアンプがSU-R1、パワーアンプがSE-R1、
C700シリーズのスピーカーシステムがSB-C700、プリメインアンプがSU-C700、CDプレーヤーがSL-C700、
ネットワークプレーヤーと呼ばれる新ジャンルの機器がST-C700となっている。

ほぼ従来通りの型番のつけ方であるわけだが、ST-C700だけが少しだけ違う。
STの型番は、これまではチューナーの型番だった。

今回のラインナップにチューナーはない。
おそらく今後もチューナーが出ることはないだろう。

そのチューナーの型番(ST)が、ネットワークプレーヤーに使われている。
アルファベットは26文字あるから、ネットワークプレーヤーSTではなく、他の型番をつけることもできる。
にも関わらず、今回テクニクスはネットワークプレーヤーにSTとつけている。

個人的に、ここに注目している。

この項(チューナー・デザイン考)を書いているだけに、
わが意を得たり、の感があるからだ。

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