妄想組合せの楽しみ(JBL D130・その1)
JBLのD130、一本45000円だった時期がある。
円高がはじまったころの1980年前後のころである。
フェライトマグネットになったD130Hではなく、アルニコマグネットのD130の最後のころは、
こんなに安く買えていたのか、といまごろ気づいて驚いている。
一本45000円ならば、オーディオに興味をもちはじめた、
ようするにお金のない学生でも買えなくはない金額である。
D130を買う。
他にアンプやプレーヤー、カートリッジを買えば、
学生であるならば、それで予算はなくなってしまうかもしれない。
だからD130をサブロク版を一枚買ってきて二分割した平面バッフルに取りつける。
これならばさほど予算も必要としない。
こんなふうにして組合せを作っていくと、
チューナーもテープデッキもなしでよければ、予算20万円におさめることは無理としても、
30万円までは必要とせずに、とりあえず組合せは作れる。
D130が45000円だったころのHI-FI STEREO GUIDEをみていくと、
サンスイのAU-D607(69800円)、テクニクスSU-V6(59800円)、オンキョーIntegra A805(65000円)、
マランツModel 1090(59800円)、トリオKA8100(63000円)などがあり、
プレーヤーの国産のダイレクトドライヴ型ならば、候補は困らない。
カートリッジは二万円台から四万円台までをみまわすと、あれこれ選べた。
このころは私はJBLといえば4343か4350、これらが憧れだったから、
D130にはほとんど関心がなかった。
いいスピーカーユニットなんだろうけど、私には関係のない存在ぐらいにしか思っていなかったから、
いまごろ45000円の時期があったのか、と驚いている。