Mark Levinson LNP-2(バッファーアンプについての考察)
LNP2のバッファーアンプ追加による音の変化については、もう少し書いていくが、
それとは別になぜLNP2にバッファーアンプを追加することで、音が良くなる可能性があるのかについて、書いてみたい。
オーディオの常識(それがどういうものかについてもほんとうに書くなのだろう)では、
ゲインが足りているのであれば、アンプの数は少ない方が、音の鮮度、透明感といった面では有利だし、
物理特性の面でも、どんなアンプでも無歪、無雑音ではないわけだから、
アンプの数が増えることで、音が良くなる可能性については、ないといえるし、理由もみつからない。
それでも音が良ければ(良くなれば)、オーディオの世界ではよし、とされるところもあるから、
LNP2にモジュールをもう一組追加してパッファーアンプを通すことにまったく価値・良さを見いだせない人、
瀬川先生のように音質が向上すると認める人がいても、それでいい世界である。
それでもLNP2にバッファーアンプを追加することで、音が良くなる要素はほんとうに何もないのだろうか。
LNP2はフォノイコライザー、インプットアンプ、アウトプットアンプ(トーンコントロール)を、
すべてLD2という同じモジュールで構成している。
パッファーアンプもLD2を使う。
実はこのことが音が良くなる理由につながってくるような気がする。
つまりNFBのかけ方が、すべて違ってくるからである。