オリジナルとは(続トーレンスTD224のヘッドシェル)
TD224に附属していたヘッドシェルは、オルトフォンのGシェルに似た形状のものであり、
Googleで画像検索すれば、すぐに見つかる。
今回(週末には届く予定)のヘッドシェルは、これではない。
ステレオサウンド 39号の「クラマツマンシップの粋」で紹介されているTD224につけられているモノと、
同タイプの、SMEのヘッドシェルのように肉抜きの穴がいくつか開けられているタイプである。
その意味では、オリジナルではない、と思う人がいる。
とにかく新品の時と少しでも違うものがついていたり、つけられていたりすると、
「オリジナルではない!」と否定する人が、けっこういる。
そういうタイプの人からすれば、
岩崎先生のTD224にオリジナル以外のヘッドシェルをつけるなんてまかりならん、ということになる。
私は、そういうオリジナル至上主義ではない。
オリジナル至上主義の人の中には、少なからず、オリジナルと少しでも違うところがあれば、
そのモノの価値が目減りする、という。
オーディオを資産価値とみて判断するならば、そうであるけれど、
私には、そういうところはまったくない。
それにオリジナルと違うところがあれば、音が変る、というオリジナル至上主義もある。
これはわからなくもないではないが、オリジナルであることに頼りすぎている、ともいえる。
オリジナル至上主義の人であれば、今回私がするようなことはせずに、
eBayで、いわゆるオリジナル・ヘッドシェルを落札して手に入れることだろう。
でも、私にとって、今回のヘッドシェルの方が、別の意味での「オリジナル」である。