Date: 11月 9th, 2013
Cate: EXAKT, LINN
Tags:

LINN EXAKTの登場の意味するところ(その4)

dbxのこの時代のほかの製品の型番は三桁の数時だった。
20/20だけが、他の機種とは型番のつけ方が違っていた。

dbxの広告(正確には当時の輸入元だったBSRジャパンの広告)に、その理由が書いてある。

20/20とはアメリカの視力検査表のいちばん下の段のことで、最もよい視力を表すものだそうだ。
つまりPerfectな視力→Perfectな分析・Perfectなイコライゼーションという意味がこめられている。

そして20/20の広告にも、マイコンという言葉が使われている。
「多次元にわたる部屋の音響特性を、マイコンによって自動的に測定、分析、管理、調整を敏速かつ確実に行なう」
とある。

20/20のフロントパネルの左下部には
dbx 20/20
COMPUTERIZED
EQUALIZER/ANALYZER
とある。

20/20は付属のマイクロフォンと聴取ポイントに設置して、
ピンクノイズのレベル調整を行ったあとに、AUTO EQと表示のあるボタンを押すだけで、
マイクロフォンの位置における周波数特性をフラットに自動的に補整してくれる。
これにかかる時間は約15秒である。

マイコンの利用が、それまでは操作に関係してくることに使われていた。
カセットデッキにおける利用も、音質への影響もあるとはいえ、やはり操作に関することだという面が濃い。
20/20が、音質の調整に、マイコンを利用した最初のオーディオ機器のはずだ。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]