素朴な音、素朴な組合せ(その6)
まずは訂正から。
2S305のハイパスフィルターが、コンデンサーひとつによる-6dB/oct.である、
と思っていて、そう書いてしまったが、
どうも気になって手持ちのダイヤトーンのカタログを調べてみたら、私の記憶違いであった。
2S305のウーファーは30cm口径のPW125、トゥイーターがTW25、
ネットワークはTW25専用として単売されていたHP170で、遮断カーブは12dB/oct.である。
こんな勘違いをしてしまったのは、
2S305の姉妹機2S208の仕様と記憶がごっちゃになってしまっていたからである。
2S208は、ウーファーは20cm口径のPW201、トゥイーターはTW501で、
ネットワークはコンデンサーがひとつ挿入されているだけ。
カタログによると、コンデンサーの値は2〜4μF、とある。
PW125は機械的フィルターによって、1.5kHz以上はなだらかに減衰するよう設計されている。
PW201は、口径が小さいこと、トゥイーターが変更されていることもあってか、
2kHz以上から減衰する設計になっている。
2S208のクロスオーバー周波数は、カタログ上では2kHzとなっている。
なのにトゥイーターのハイパスフィルター用のコンデンサーの値に幅があるのは、なぜだろう。