Date: 9月 25th, 2013
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(ダストカバーのこと・その11)

木を採り入れることで、魅力を増すオーディオ機器(というよりもデザイン)があることはわかっている。
だが安易にウッドパネルを取り付けたり、ウッドケースを用意したりするだけでは、
必ずしも魅力は増さないことに気がついていても、
結局は安易にそうしてしまっているオーディオ機器(デザイン)が多かった。

パイオニアのExclusive P3が登場したときの最初の印象は、分厚い、だった。
よくいえば、重厚となるのだが、
EMTの930stが実際のサイズよりも小さくみえるのに対して、
Exclusive P3はより以上大きく見えるところが、好きになる人もいれば、
私のように気になってくる人もいるわけだ。

とはいえ、内部構造の写真をみれば、Exclusive P3の音・性能には、
これだけの大きさと重さが必要だったことが理解できるし、
そうなると、この重厚さ(分厚さ、重々しさ)も仕方ないのかも……、と思えてくる。

それでも、それはあくまでも本体に関してはそう思えてくるのであって、
正直、Exclusive P3のダストカバーについては、重厚さを過ぎて、鈍重さを感じないわけではなかった。

P3のダストカバーが、サイドに木をあしらったデザインでなければそうは感じなかった。
P3のダストカバーはサイドをウッドパネルとしている。
そのため、ダストカバーを閉じたP3を真横から見ると、
本体のウッドキャビネット、ダストカバーのウッドパネルがひと続きとなり、
分厚い印象がより増してくることが鈍重さ、といいたくなる一歩手前まできてしまっている。

Exclusive P3が登場したときは、まだ高校生であり、
ダストカバーを閉じた状態での音まで検討してのウッドパネルの採用というところに考えが及ばなかった。

だからよけいに真横から見た時の分厚すぎる外観に、
なにか言いたくなっていた。

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